"技術"vol.18

バイオ燃料

 

植物油をメチルエステルにしたFAME (Fatty Acid Methyl Ester) が、ディーゼルエンジン軽油の代わりに使われている。

 

なぜディーゼルエンジン用なのか?そもそもディーゼルエンジン軽油ってなんなのか?

 

まずガソリンと軽油の違いについて。大きな違いはその沸点、さらに言うとその構成要素の炭素数軽油のほうが大きい炭素数なので、(おそらくファンデルワールス力が大きく働き)、沸点が高くなっている(ガソリン→30-180℃、軽油→240-350℃)(1)。

 

次に発火と引火の違いについて。(2)

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火元を与えなくても自らひを放つ温度が発火点。

揮発ガスに火を近づけると燃える温度が引火点。

 

 

これらの違いにより、動力源として利用するときの着火の仕方が異なる。

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 コメント

植物油をそのまま燃料として利用しないのは、水分量(C,H以外の成分)が多くエネルギー効率がよくないためと思われる。一方、メチルエステルは沸点がガソリンほどは高くないので、ディーゼルエンジンとして使われるのであろう。

 

 

参考文献(2019.11.10参照)

1. http://www.46sekisho.jp/chisiki/qa_a/qa1.htm

2. 危険物取扱者講座、https://zukai-kikenbutu.com/buturikagaku/3-inkaten-hakkaten.html

3. NEDOhttps://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201301mazda/index.html