畳は泥のコーティングで守られている

い草からできている畳。

刈り上げ→泥染→感想→収納と貯蔵→選別と製織→仕上げ

という工程で作られる。

泥染とはその名の通りい草を泥の中にひたすそう。

表面の保護や、湿気調節機能を表面のコーティング泥が担うことで畳の品質維持に一役買っている。(1)

 

泥染め.jpg(2)

 

デザインを誰でも簡単にできるようにする技術との組み合わせで、カスタムメイドの畳を提供しているところもある。(3)

 

参考文献

1: https://magokorotatami.co.jp/sp/stopics_tatami3-2.html(20.5.9)

2: http://www.rapt.co.jp/hontori7/tatami/2011/08/post-6.php

3: https://www.axismag.jp/posts/2019/03/123241.html(20.5.9)

パーコレーション理論

電気を右から左に伝えようと思った時、その伝わりやすさは、内部の物質の、伝導性:非伝導性の割合に比例するだろうか。全くしない。

伝導性のものが集まりクラスターを形成して、ある程度の閾値に達すると流れるが、それ以下だと遮断される。

以下の動画がわかりやすい。

https://mmnakayama.jimdofree.com/study/%E6%B5%B8%E9%80%8F%E7%90%86%E8%AB%96/

この現象は、導電率の話だけでなく、軽石の中への水の伝わり方や炎の伝わり方・伝染病の伝わり方にも応用できる。また化学的な面では、ポリマー化や架橋構造形成にも言える。

高密度に粒子を集めた状況下で架橋構造をすると、不均一性が全くない

透明なゲルが形成された。高密度であるため、粒子が移動や一部架橋が起きてもその均一性が保たれたのだ。

東大の物性研究室の発表。

http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/maincontents/news2.html?pid=9283

石油って?

エンジンの動力源としての石油。プラスチックなどの原料である石油。

「自然由来↔︎石油由来」という風に、石油は自然とは反対のもの、とうイメージがあるが、実際のところ石油とはなんなのか。

 

調べてみると、実は石油は"自然"の集大成。

そもそも石油がどうやってできたかを遡る。それは生物。かつての生物、主にプランクトンが死んで海に流されながら、海流があまりないところにたどり着き、そのまま海深くに沈んでいった。この繰り返しで生物の死骸が海の底に徐々に堆積していった。1.5億年前ものことだ。

この堆積物が微生物の分解なり、圧迫なりを受けながらケロゲンを形成。ケロゲンには長い年月をかけ熱が伝わり、石油ができた。ケロゲンの上には常に新たな土壌が蓄積され続けているから、石油が取れるのは今では地中のかなり深くである。

 

そんな生物の死骸が長い年月を経て形成されたものを、エンジンの動力として使ったり、石油製品に加工して使ったりして、身の回りに溢れかえっているのは不思議な感じ。

 

Illustration of how oil and gas reservoirs are formed

 

参考文献

https://www.norskpetroleum.no/en/petroleum-resources/petroleum-formation/

トカゲの足の接着力からヒントを得た研究

トカゲの足の構造をミクロに見ていく。

まず突起が1mm×1mmの範囲に5300個、

さらにその突起が何百もの毛に分かれている。細かすぎ。

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これによって表面積が大きくなり、ファンデルワールス力や毛管力が体を支えるのに十分な大きさになるそう。

しかも”構造自体”が粘着力を持つから、外してもネバネバする、ってことはない、"ドライな粘着性”をもつ。

 

この構造からヒントを得て、カーボンナノチューブを用いてさらに細かい構造を作ってさらに強い粘着力を実現した研究があったり、

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ある一方にだけ強い粘着力を持つ性質を生かして、義手の接着に使ったり、騎手のズボンに使われたり、といった商品の開発も行われている。

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(貼り付けた画像の引用元は随時記載)

フードチェーングラフィック

UK food system によるグラフィック

こういう風に関わるものを具体的に系統立てて描いてもらえるとわかりやすい!

 

 

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参考文献

https://www.nature.com/articles/s43016-019-0019-8 (2020.5.3)

遮熱ガラスは植物成長にはマイナスに働く可能性も。。

遮熱ガラスを使うことで、

ビニルハウス内に入ろうとするある光を遮断することができ、

その光によってビニルハウス内が暖められることを防ぐことができる。

 

でもその光が、植物の光合成のために必要な光だったらどうだろう。。

 

実際、オーストラリアの研究室で開発されたスマートガラスは、遮熱効果はあったが、ナスや唐辛子の収穫率を下げてしまったことが報告されている。

 

参考文献

nature search, bringing agriculture indoors, (最終閲覧: 2020.4.26)https://www.nature.com/articles/d42473-020-00069-0?mvt=i&mvn=7ad2b9864bc94bb7bae0baa1f2f63683&mvp=NA-NATUCOM-11239458&mvl=Fn-Issues%20-%20Native%201%20%5BIssues%20Layout%20-%20Native%201%5D

"栄養価セキュリティー” が大事になる時代 🥕

今口にしている食べ物は、"栄養価セキュリティー が保持されているか?

十分な "栄養価" が担保されているか?

 

世界の食状況

十分な食事:60億人(50年前までは20億人)

飢餓:8.2億人

栄養不足:20億人

食べ過ぎ:20億人

 

今後 "栄養価セキュリティー” が問題になる

インフラや技術がさらに進む

食に関する経済面・物理面・社会面での準備が整う

十分な量・質・安全性の食が手に入る

 

となると、まさに "食べ物” それ自体が問題の対象となる。

その食べのものは十分な "栄養価" があるのか。それはただカロリーが十分か、というだけではない。

 

参考文献

nature food, John Ingram, "Nutrition security is more than food security", (最終閲覧: 2020.4.26)https://www.nature.com/articles/s43016-019-0002-4