"マイクロプラスチック" vol.3
プラスチックに関する「歴史」をまとめてみた✨
1. 年表⬇️ (1)
()内は工業関連
1919年:西川正治がセルロースのX線による繊維構造の発見。
1920年:Staudingerによる高分子説の提唱。
1921-1933年:尿素樹脂・ブタジエン合成ゴム・ポリビニルアルコール・ブタジエンスチレン合成ゴム、などの発明。
(本格的な国産人絹紡糸機完成・尿素樹脂工業化・ポリ酢酸ビニル工業化・ポリビニルアルコール生産開始)
1934年:CarthersがDupont社でナイロン66を発明。
(1941年工業化)綿から合成繊維への幕開け。
1937年:Floryによる付加重合の連鎖反応機構。
P.Schalackによるナイロン6の発明。
(1938年:高圧法ポリエチレン生産開始。ガラス用メタクリル樹脂国内生産)
1938-1951年:ポリビニルアルコール系合成樹脂・ポリウレタン形合成樹脂
(1939年工業化)
1952年:Ziegler, Nattaによる触媒の開発。
常温常圧下でのポリエチレンの重合や、ポリプロピレンの重合を可能にする(1958年頃から工業化)。
1953年:H.Markによるグラフトポリマー、ブロッコポリマーの提唱。
1956年:M.Szwarcによるリビング重合の発見。
分子量分布の狭い高分子、つまり高分子合成の高度の制御が可能になり、
高分子材料の汎用性向上に繋がった。
1958年:Ziegler-Natta触媒によるアセチレンの重合。
(1959年:発砲ポリスチレン、発砲ポリエチレンSBRの生産)
その後、様々な工業製品が登場した。
2. その後のプラスチック生産量の伸び (2)
(100 m = 100 million tons)
一つ上の世代が生まれた時(1975年くらい)と比べて、6倍以上の消費量になっている。
参考文献↓
1. J-Stage, 高分子化学と工業の歴史 (1982年), https://www.jstage.jst.go.jp/article/kobunshi1952/31/12/31_12_1059/_pdf
2. The conversation, The world plastic in numbers, https://theconversation.com/the-world-of-plastics-in-numbers-100291(参照日:2019.8.28)