"貝"vol.1
貝殻の構造
貝は軟体動物門に属する。分類は以下のよう。(1)
つまり、普通に見かける貝には2種類ある。二枚貝網と巻貝(腹足)網。
その成長表面、貝殻の一番内側の表面のミクロな構造はかなり違っていた。貝殻は、炭酸カルシウムと有機物の複合体であるが、その組成も形状もほんとに様々。
巻貝には見た感じ突起がある物があるけど、ミクロな構造も、ピラミッド型の突起状になっていた。
(2)
これは、成長部位が少なくても十分量の構造体を作って強度を維持する生存戦略だと考えられる。
一方二枚貝では板状のが複雑に重なり合っている。
(2)
また、一番効率がいいと言われているのは下のような交差板構造。
(2)
上の写真は、SEM(Scanning Electron Microscope)で得られたもの。電子を高速で試料に衝突させて、二次電子の明るさから、形状や原子を特定する。角や傾斜の大きいところほど明るく見える。(3)
参考文献
1. 化石販売の化石セブン、https://www.kaseki7.com/z_column/kai.html(参照日:2019.9.13)
2. 貝殻における表面形態と内部構造、中原、1994
3. TORAY、走査電子顕微鏡、https://www.toray-research.co.jp/technical-info/analysis/form/for_003.html(参照日:2019.9.13)