"色"vol.1

 顔料と染料

 

服や看板などの色をつけるものには2種類ある。

1.顔料

色のついた細かな粒子状の物体を樹脂(接着剤)の力で物質表面に付着させる。(1)

接着剤の樹脂は、昔は、アクリル樹脂(アクリル酸エステルかメタクリル酸エステルの重合体)が主流であったが(2)、今はウレタン結合を利用したものが主流である。(3)

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2.染料

繊維に化学的に結合させる。より具体的には、高温による非結晶部分への染料の侵入と、結合についてはナイロンの染色では-NH3+と-SO3-のイオン結合を利用したり、セルロースの染色ではHCl脱離による共有結合の形成を利用したりしている。(4)

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参考文献:

1. 東京都クリーニング生活衛生同業組合、色落ちの理解を助ける染料と顔料、https://www.tokyo929.or.jp/column/color_process/post_30.php(参照日:2019.9.8)

2.ekouhou.net、顔料捺染用バインダー、http://www.ekouhou.net/%e9%a1%94%e6%96%99%e6%8d%ba%e6%9f%93%e7%94%a8%e3%83%90%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc/disp-A,2007-270362.html(参照日:2019.9.8)

3.岩崎忠晴、最近のポリウレタン樹脂の応用技術動向

4.染料プリントの前田ネーム、染料の仕組みや構造を説明します、https://maeda-n.co.jp/archives/2826(参照日:2019.9.8)