"色"vol.2

呈色するとは?

 

色を出すものには大きく分けて二つ、a.自分で光るもの・b.光を当てると色を出すもの、がある。

aはレーザーやLEDなどの光源、炎色反応など(1)、つまり電子の励起状態基底状態のエネルギー差を可視光域の光として出すもの。

bは基本的に白色光を当てた時に特定の光が反射して見える。さらに詳しく分類すると、ある特定の波長の光を吸収する芳香環などの分子構造を持つもの・特定の波長の光をブラッグ反射して見せる構造を持つもの、がある。後者を構造色という。

 

構造色の例

構造色を呈する構造の種類として、ハトの薄膜構造や、タマムシの多層膜構造、クジャクの二次元円筒構造、モルフォ蝶の鱗片にある前述以外の多面体構造がある。(2)

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上記の写真と図は(2)を参照

 

モルフォ蝶の鱗片の構造模式図(2)

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構造色の特徴 (1)

i)周期構造を持つ

ii)角度により色が変わる(光路差が変化するため)

iii)周期構造が変化しない限り呈色し続ける(死んだ虫でも呈色可能)

 

 

参考文献:

1. ナノ・ミール株式会社、ナノ粒子コラム構造色、http://www.nanomir.com/tips2.html(参照日:2019.9.9)

2. 東京理科大学吉岡研究室、生物の構造色、http://www.yoshioka-lab.com/research/rsindex.htm(参照日:2019.9.9)