“明かり”vol.3

光の流れ

 

液晶とは液体がもつような流動性をもちかつ、結晶のもつ光学的異方性(光の入射方向により様相が変わる)をもつ、固体と液体の水の間の性質を示す。これは分子がある程度秩序をもって集まっているからで、この分子の並びを電場によって制御することで、光のONOFFを調整する技術を使っているのがテレビなどの液晶ディスプレイ。

 

しかし分子の並びを制御したときに問題があった。それは端の分子の並びを完全に制御できず、横から光が漏れ出してしまう。

この問題を解決するために、富士フィルムは棒状の液晶分子の外側に円盤状の液晶分子を狙い通りの配向で、高分子架橋で固定することで、その光の漏れを修正した。

 

紙col.2であげたトリアセトセルロースのゼロ複屈折性で、光を曲げないことがよかったが、ここでは逆に光を曲げてしまう性質をうまく制御し利用した。

 

コメント

円盤状分子は棒状分子より配向制御が容易かつ、架橋により位置を固定化しやすいのでは、思い興味深かった。